Essay
第7回 「最初のメッセージ」
◆180度とまでは言わないが
あなたのパソコンの、ブラウザのフォントサイズの設定を「中」以下にしていただきたい。まずはそこからだ。
けっして文字の大きさが本旨にかかわるわけではないが、あまり大きいと僕の伝えたいことが伝わらなくなる恐れがあるのだ。
マジックにおいて、一見すると単なる文字列や図柄に見えて、実は秘密の暗号が仕込まれている、というトリックがある。
しかし観客が見ても簡単には分からないので、密かにメッセージを潜り込ませることができるというわけだ。
テレパシーや透視、予言といった現象を容易に起こすことができ、解読法を知らなければまずバレることはない。
おそらく、マジック目的以外でもそのような仕掛けをすることは可能だと思う。
メッセージというのは、ただ漠然と字ヅラや図柄を眺めれば読み取れるというものではない。画期的な“気付き”が必要なのだ。
ではどうすれば気付くことができるか。どこかでも書いたように、モノを見る角度を変えるのだ。大事なのは発想の転換である。
ともかく、このようなもっともらしい文章も、少しは疑ってかかるべきだ。そうすればきっと別の何かが見えてくるに違いない。
うそだと思うなら、思い切って行頭をタテに読んでみていただきたい。これが今年最初の僕からのメッセージだ。わはは。